大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

嗚呼、世界の割れる音しか聞こえないから【詩】

自分の醜さに 愚かさに 気づくだけさ 詩なんか 書いても 全ての詩は 晴れた朝の 朝食がパンを買ってきていい日曜の朝のようである。 何もかも終わったんだ。 新しい人生を ギターかき鳴らしたつもりで飛び跳ねて ただ 叫んだ 俺生きてんですか?って。 自分…

私には本当に私を笑うことができない【詩】

すきま風の頃に 歌声を聴いた 背骨が盛り上がる つまらない目録 生粋の聖者 混沌の10月 誰だ こころを さらったのは 青春を無に帰したのは 孤独な大地は あるだけで 僕は遠くを眺めた 大きな大きな入道雲 誰に似ていたのかな 誰になろうとしていたのかな 鍵…

今日の空の色になることに決めた【詩】

ずっと使い続けてきた鉛筆削りが壊れた 親が受験勉強の頃だから、昔の人はしっかりとしたものを作ったと思った 虹が咲いたら 虹のように 雨が降ったら 雨の如く 僕らは 今日の 空の色に 染まっていけるはずだから 半分に割ってくれたビスケット ペットボトル…

RiverSideの絶望【詩】

どのくらいのことが好き? どのケーキが好き? コーヒーならどれを飲む? タバコは吸わないの? 今年のコートはもう、決めてるの? いくつかの質問。 たぶん、冬には、もっとaikoの曲の沁みる2015年さ ふうん、こういう時に聴くんだと aikoのまとめⅠとまとめ…

さらば我が青春の街と1000通のLove letter【詩】

旅に出ようと思った あてどなくただ、大きなバスターミナルのバスに乗って ビデオカメラを回しながら 質問をやめないでおくれ 僕は答える 例えどんな風向きでも 傷は痛む だからといって 何もかもやめる訳にはいかないんだ たぶん、もう、決まっててさ 生き…

OsakaMarigold【詩】

見ないようにしている それは、怖いとかレベルでは、なく 何もできなくなってしまうから 自分の姿を鏡で見ることほど、キツイものはない 本当に、心から、使うことすら禁じているような悪い言葉を 鏡に映った自分になら、いくらでも吐くことができる 僕は強…

サヨナラが言えないけど、どうしたらいいんだろう【詩】

色んなことが、上手くできるようになったと思っていたけれど ものすごく ややこしくて めんどくさい 自分が出てきて 嫌になる なんか、さらりとしないもんかねだよ。梅酒のように。 僕の心の中のなるみ姉さんが、ハーレーに乗ってやってきて じめじめすなっ…

アネモネ燃ゆりて【詩】

いつか咲く アネモネの花言葉の様に はかない希望を 抱いて 誰にも見つけてもらえなかった だから 叫ぶしかなかった 僕 ここで生きてますって 向かってますって はかなかろうが かすかに見えた希望を信じて 鉛の様な言葉が降ってくる 僕の一番の弱点をついて…

僕の手紙【詩】

心の中を秋の色に染まり始めた風が吹き抜けていく 色んな人から忘れられて ここにいる もう、届かないのかな 気持ちは、少し温かいレモネード 何もできなかったんじゃないかって 心の中で小さな僕がはやし立てるけど 大きすぎるから なかなか踏み出せないこ…

小さな痛み【詩】

君が泣いてたとき 僕も共に泣けるように 心の中には 小さな決心があり 君が笑ったとき 僕も笑えますように 心の中には 小さな痛みがある 誰かを救おうなどと 思ってみたけど 誰も救えなくて 自分を自分が笑った 何の為にあるのだろうと 僕は祈りの様に わた…

夜の夢【詩】

頭の中がこんがらがっていました あなたを見つけたら すぐに抱きしめて 強く唇を奪った 愛のはじまりではなく 衝動で あの頃は生きていました 夜のことでも、結局、何も出来なくて ただ、二人、裸で胸と胸をあわせて 抱き合っていました こういう時 心臓の音…

夏の海で【詩】

遠くなっていく街の灯り はるか上空を行く飛行機 僕のポケットには 幸福行きは入ってなくて 今まで通った映画の半券だけがつまってた どうして、時間は世界をふたつに分けるように 僕をわかってくれない 愛とか恋とか、そんなもんどうでもいいんんだ 丸抱え…

星満ちる時【詩】

どうも うまくいかないんだ と 涙を目の海に浮かべて 頭をかきむしった もう、こんな年になるのに 何一つ うまくいかないんだ 丘の上からは デートに向かうカップルが見え 向こうの丘では 幸福そうな家族が暮らしているんだ ここは 地獄かなって 何度も 何度…

外国人旅行者の電車内でのゴリゴリしたマナーに思うこと【詩】

この電車は異国びと混じりで 座席争いに露骨にゴリゴリやってくる トラベラー 腹も立ちもした風情で挑む異文化交流会 テイクアウト ゴリゴリ アンド ドント ハブ デリカシー OK I WILL GO THERE 空が窓の向こうに見えていて 僕らは再会したのか はたまた 今…

雨の降る日に考える事は【詩】

確か世界の中心で鳴ってるはずの Ray Charlesと Beyonceのコンサート どんなに雨はつらくても 誰かがいつか 傘を持ってきてくれるから それだけは 約束する だから どんな雨の日も 悲しむことも大事だけれど 晴れはなくても 雨がやむことを忘れないで 世界は…

恋の歌【詩】

君がいないということが こんなに苦しいものならば 恋などせずに生きれたら どれほど楽だと思うけど 誰かを愛することは 計画的や打算的にできるものでもなく ほとんど事故に会うように 突然、人生に現れて 気持ちの何もかもを奪ってく 君を好きだと思うこと…

真夜中の話し方【詩】

だまされないように 気をつけたけど 胸を溢れかえる 思いは アイ ラブ ユー より むしろ アイ ウオント ユー のPassion 飛び出しそうで はちきれそうで もっと 続けてよ もっと ボリュームを上げて 苦しいだけなら もっと楽な手段をとるわ 誰彼かまわず 抱き…

キッドに捧ぐ【詩】

雨の強く降りそうな今日の様な日は いつかの誰かの恋の話のような 切ないだけで 苦しいだけの 胸の思いがかきむしられる だけども、この恋を止められぬ 僕らは誰かに恋もせずに 生きていけるほど そんな上等な生き物でなし ときめくことが証明で ときめくこ…

キャンバス人生【詩】

君がいつか描いた絵が とても大きな美術館を飾っては 街中のポスター貼り替えては あの子のハガキで潜んでる 食えない絵描きの多い大陸に 僕らは紙とインクと油絵の具に 透明水彩、クレヨンに筆ペンたたきつけては 真新しく明けていく 自分の絵に激しくも 半…

履歴書には書かないことだから【詩】

思いっきり飛ぶことと より遠くへ より高くへ 飛ぶこととは必ずしも 同じじゃない そんなことも知らないから 酷使した筋肉と骨の隅々で 私は、もう戻れない怪我をして そして、今日にまた、飛ぼうとしている 今度こそはと またもや、思いっきり飛ぼうとして…

わすれな街の夜風にて【詩】

どうしようもない恥ずかしさで 赤面したまま 逃げ出したいけど 胸が高鳴るから 席をたたずに あなたのセリフに耳を全方位傾けて とこしえのことで うつつかな 壊れた時計の修理に出すからと あの子がねだった小遣いで まさか、ギターを買うとわね やるじゃな…

上手く詩の書けない日には【詩】

今日にひとつも いい詩が書けなくて どうしようもない くだらない 恥ずかしくても 何にもならず あの人は今日は 疲れてて 言葉の帰りも悪くては つまらないのは 自分だろう そう、気づいたようで 寂しくて 誰かにとって 大事な言葉にしてください 大事な人に…

喜びの酒【詩】

手ぬぐいで顔をふいても 一向にさめない 今夜の酒は喜びで 泣き言さんざん言った季節の後で 空いた酒瓶で 夢が立つ 夜空高くも夢が立つ 悲しみひとつをこさえては 苦しみ重ねて 泣いたけど 今日、会えた事の喜びを 嬉しがって、杯すすむ 何が悲しかったとか …

今夜はなぜか、あの頃くらいさみしくて【詩】

深く息を吸い込むと 寂しげな風が心に吹いて ずっと ひとりだったらどうしようと 怖くなって 大きな手のひらを呼んだ 横たわりながら ずっと ひとりやったらどうしようと 泣いている私に 大きな手のひらは 心配はいらないことと ご飯の準備が出来ていること…

君に届け【詩】

3月にこんにちはして、しばらくぶりです。どうですか? そうですか、こちらはこちらで大変です。 ご飯の食いぶち稼がんと、も少し痩せないと、こればかり。 きっと、今年はいい1年、そう、思えたら、奇跡みたいだね。 4月の海はくすんでて、曖昧にしたいこと…

いつか喫茶店で話せたなら【詩】

人が人の事を考える想いは 愛情でなくても 友情でなくても 同情に近くとも 想いそのものは純粋で それは とても 美しい行為 人が人の傷に重ねる自分の心は 愛情でなくても 友情でなくても 同情でなくても 例え、機械的反応だろうとも それは とても so Beaut…

夜を指して【詩】

どうしようもなく 胸が切なくて あの日の手紙をめくっては 心のあいた穴を満たすように 言葉でどうにか 誤魔化しています 夏の出来事で 汗のしたたったシャツに 制汗剤の匂いが乗っかって 蜃気楼の様に 消えそうでいて 忘れそうになります 時々、あの頃のあ…

Check me 【詩】

夜の間に 伸びた髪は いくら切っても 川のようで どこまでも続く 川のようで あたしはシャワーを浴びながら あばらに手を添えて あたしの大きさ 確かめてみる 怪我した指先は痛むから あたしは絆創膏を貼って出かけた この季節を彩れないなら まるで紅すぎた…

ババアズジジイズオバサンオジサンエンドレス【詩】

どちらも正しくても、上手く行かないこともあるんだ 彼は新しいシャツに袖を通して、肩越しの時計を見ながら、そろそろ、最後の時間だとお別れの準備をしている。 彼女は見事に染めた金髪の髪で、サンドイッチ屋の前でデコったスマフォを人差し指でかきなが…

孤独を誘いし木枯らしで、我が冬のこと、悲しき哉【詩】

長い 長い 関わりの時間が幕を閉じ ベッドで横たわりながら 悲しい自分のやるせない部分を考えている 上手く 上手くできなくて いつもこんがらがって 色んな事が終わってきてしまった 言い訳をいくら重ねても ただ、自分は未熟だと知るばかり いい春でありま…