大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

雨の降る日に考える事は【詩】

確か世界の中心で鳴ってるはずの Ray Charlesと Beyonceのコンサート どんなに雨はつらくても 誰かがいつか 傘を持ってきてくれるから それだけは 約束する だから どんな雨の日も 悲しむことも大事だけれど 晴れはなくても 雨がやむことを忘れないで 世界は…

恋の歌【詩】

君がいないということが こんなに苦しいものならば 恋などせずに生きれたら どれほど楽だと思うけど 誰かを愛することは 計画的や打算的にできるものでもなく ほとんど事故に会うように 突然、人生に現れて 気持ちの何もかもを奪ってく 君を好きだと思うこと…

真夜中の話し方【詩】

だまされないように 気をつけたけど 胸を溢れかえる 思いは アイ ラブ ユー より むしろ アイ ウオント ユー のPassion 飛び出しそうで はちきれそうで もっと 続けてよ もっと ボリュームを上げて 苦しいだけなら もっと楽な手段をとるわ 誰彼かまわず 抱き…

キッドに捧ぐ【詩】

雨の強く降りそうな今日の様な日は いつかの誰かの恋の話のような 切ないだけで 苦しいだけの 胸の思いがかきむしられる だけども、この恋を止められぬ 僕らは誰かに恋もせずに 生きていけるほど そんな上等な生き物でなし ときめくことが証明で ときめくこ…

キャンバス人生【詩】

君がいつか描いた絵が とても大きな美術館を飾っては 街中のポスター貼り替えては あの子のハガキで潜んでる 食えない絵描きの多い大陸に 僕らは紙とインクと油絵の具に 透明水彩、クレヨンに筆ペンたたきつけては 真新しく明けていく 自分の絵に激しくも 半…

履歴書には書かないことだから【詩】

思いっきり飛ぶことと より遠くへ より高くへ 飛ぶこととは必ずしも 同じじゃない そんなことも知らないから 酷使した筋肉と骨の隅々で 私は、もう戻れない怪我をして そして、今日にまた、飛ぼうとしている 今度こそはと またもや、思いっきり飛ぼうとして…

わすれな街の夜風にて【詩】

どうしようもない恥ずかしさで 赤面したまま 逃げ出したいけど 胸が高鳴るから 席をたたずに あなたのセリフに耳を全方位傾けて とこしえのことで うつつかな 壊れた時計の修理に出すからと あの子がねだった小遣いで まさか、ギターを買うとわね やるじゃな…

上手く詩の書けない日には【詩】

今日にひとつも いい詩が書けなくて どうしようもない くだらない 恥ずかしくても 何にもならず あの人は今日は 疲れてて 言葉の帰りも悪くては つまらないのは 自分だろう そう、気づいたようで 寂しくて 誰かにとって 大事な言葉にしてください 大事な人に…

喜びの酒【詩】

手ぬぐいで顔をふいても 一向にさめない 今夜の酒は喜びで 泣き言さんざん言った季節の後で 空いた酒瓶で 夢が立つ 夜空高くも夢が立つ 悲しみひとつをこさえては 苦しみ重ねて 泣いたけど 今日、会えた事の喜びを 嬉しがって、杯すすむ 何が悲しかったとか …

今夜はなぜか、あの頃くらいさみしくて【詩】

深く息を吸い込むと 寂しげな風が心に吹いて ずっと ひとりだったらどうしようと 怖くなって 大きな手のひらを呼んだ 横たわりながら ずっと ひとりやったらどうしようと 泣いている私に 大きな手のひらは 心配はいらないことと ご飯の準備が出来ていること…

君に届け【詩】

3月にこんにちはして、しばらくぶりです。どうですか? そうですか、こちらはこちらで大変です。 ご飯の食いぶち稼がんと、も少し痩せないと、こればかり。 きっと、今年はいい1年、そう、思えたら、奇跡みたいだね。 4月の海はくすんでて、曖昧にしたいこと…

いつか喫茶店で話せたなら【詩】

人が人の事を考える想いは 愛情でなくても 友情でなくても 同情に近くとも 想いそのものは純粋で それは とても 美しい行為 人が人の傷に重ねる自分の心は 愛情でなくても 友情でなくても 同情でなくても 例え、機械的反応だろうとも それは とても so Beaut…

夜を指して【詩】

どうしようもなく 胸が切なくて あの日の手紙をめくっては 心のあいた穴を満たすように 言葉でどうにか 誤魔化しています 夏の出来事で 汗のしたたったシャツに 制汗剤の匂いが乗っかって 蜃気楼の様に 消えそうでいて 忘れそうになります 時々、あの頃のあ…

Check me 【詩】

夜の間に 伸びた髪は いくら切っても 川のようで どこまでも続く 川のようで あたしはシャワーを浴びながら あばらに手を添えて あたしの大きさ 確かめてみる 怪我した指先は痛むから あたしは絆創膏を貼って出かけた この季節を彩れないなら まるで紅すぎた…

ババアズジジイズオバサンオジサンエンドレス【詩】

どちらも正しくても、上手く行かないこともあるんだ 彼は新しいシャツに袖を通して、肩越しの時計を見ながら、そろそろ、最後の時間だとお別れの準備をしている。 彼女は見事に染めた金髪の髪で、サンドイッチ屋の前でデコったスマフォを人差し指でかきなが…

孤独を誘いし木枯らしで、我が冬のこと、悲しき哉【詩】

長い 長い 関わりの時間が幕を閉じ ベッドで横たわりながら 悲しい自分のやるせない部分を考えている 上手く 上手くできなくて いつもこんがらがって 色んな事が終わってきてしまった 言い訳をいくら重ねても ただ、自分は未熟だと知るばかり いい春でありま…

春なることの罪深き【詩】

お昼休みのあとの校庭には あの子の髪のなびいたあとで どおしようもなく切なくて 学生服で逃げ出した ゲームセンターで いつまでも、あの子を思って 終わらないシューティングゲーム続けるのでした。 ベストラップの出ないレーシングゲームやり続けるのでし…

ボイジャーに告げる【詩】

君は最低と言って 吐き捨てるようにタクシーをつかまえる 行き先は いつかでもなく あの頃でもないから 涙目で伝えんだ あの子は手を振り サイコーと叫びながら 男の助手席に飛び乗ると はしゃいだ声で言うんだ もう、こんな作り笑いしないでいい場所なら ど…

永久の次回作【詩】

宵闇に 君の欠片を探しては 紛れもなく あなたは 僕にとって 生きる理由 それと等価だった きっと君は今頃 晴れた日の澄んだ朝の空気の様に また 誰かの心を射止めているだろう 片思い一万年 苦しくて 苦しくて 君に詩を 三千丈 奈落に落ちた 魂達は やがて…

注意事項※空の飛び方に関する羽根の有無について【詩】

皆目、見当がつかないから Love letterは、封をしたまま、忘却のコインランドリーに 流し込むんだ ラッキーだった シュレッダー ジェネレーション 六法全書にも載ってない 新しい法律で 私は苦々しく ブラックコーヒーを喉に通した どうしてと どうしての 間…

コカ・コーラで作る楽しい都市計画入門【詩】

夕暮れの街では君が 晩ご飯を考えて にやにやしている 僕は僕で詩の言葉を ピンセットで 電柱の広告からつまんでいる あの人は疲れをとばすように 優しい言葉を仲間にかけるよ 穏やかで優しい街の一日の終わりが 今 ゆっくり始まろうとしているよ あいつは確…

隣人現れず、だがしかし、君、諦めるに至らず【詩】

いい髑髏になりそうだと 頭蓋骨の形を褒められたので 医師になろうと思った 優しいところがあると 動物の飼育の様子を見て言うから 牧羊犬になろうと決めた ユーモアのある絵を描くからと ブログを薦められたので 映画館の看板描きに弟子入りした 遠い 遠い …

バスキア タイムス【詩】

芸術家を名乗るなら 恐れるな 孤独と孤立を恐れるな 理解されることを 求めるな お前の行く道は 誰も踏まざる道 だから 行く意味があるのだろう 怖いのは知っている だから とびきりに だから 水面下で契約の調整を バスキア タイム バター フレンドリー ア…

ルージュ・キッサバ・システマティック・ガール【詩】

最悪に始まった 週末のフライング いちかばちかのダイナマイト きっといい男だろう そうやって噛みしめた 君の顔が車の窓に映っている 心のシャッターを切るようにして 曖昧な 僕らにとっての 愛とは とか 禁じられた想いの底で 人はいかにヒューマニズムを…

カルバン クライン アダムズ シート【詩】

ささやかな会でした 少しうつむいていると 睫毛が目に入った様で 涙が出ました だまくらかしたつもりはなかったけれど 私にもそんな頃があったのです そう主張するように 国民偏差値一国一城 前納返金売却令 アウトサイダーからお越しよ くだらない歌 歌うっ…

君を百万遍【詩】

曖昧な世界での根拠に過ぎず 君の存在の証明には至らない くだらないカードだ 捨てちまえ 君は言葉ではなく 人間だ 寂しいときは 呼んでおくれ だけど、特別悲しい時にだ おいらが来てやる 何もう、何も怖くない ストップウォッチにとりつかれてしまって ベ…

オリンピック出場への役所での手続き【詩】

結局、同じ失敗の繰り返しだ 人生の最後に、そう、思うなら オリンピックくらいなら 出ておけばよかった 役所で手続きをすませればいいらしい 隣の家のご婦人が回覧板ついでに教えてくれたのに ハッピーニューイヤー どんな時でも新年を祝おう ろくでもない…

言葉を忘れた詩人【詩】

この街の夜空は 黒いインクを流し込んだようで めざし帽の男達が 真夜中の 24時間コンビニエンスに 徘徊している 言葉の前にキーボードを叩け 発想は後からでも遅くはない まず、言葉のカードをきれ 全ては漸進的運動体 躊躇無きエンターキーの プラズマティ…

ヒッピー【詩】

軽々しくも 美しさをたたえた お前に この世界は似つかわしくない 断絶 絶縁 遠慮なく ごちそうさま 新しい車を買ったからと 男は海に私を誘う 真冬の海なんて 後悔の前にすることがあるだろうに 贖罪の前にすることがあるだろうに ヒッピー と口笛吹けば 悲…

星よ【詩】@2012

この街の夜空に星の瞬く時はない 遠く銀河の果ての恒星よ 寂しくないか 夜のビジネス街をママチャリで走りながら 孤独感でたまらなくなるよ 恒星よ 名前をなんという 遅めの晩飯食べに入った定食屋で こらえきれず歯ぎしりして泣いた 「いったいどこで間違え…