大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

バスキア タイムス【詩】

芸術家を名乗るなら

恐れるな

孤独と孤立を恐れるな

理解されることを

求めるな

お前の行く道は

誰も踏まざる道

だから

行く意味があるのだろう

怖いのは知っている

だから とびきりに

だから 水面下で契約の調整を

バスキア タイム

バター フレンドリー

アーティストと呼ばれたなら

恐れるな

まだ チケットは半分で

残りはお前の魂だ

ソウルで焼き尽くせ

てめぇの中の

小さな 社交辞令

本質で 人生にあたれ

だから とびきりに

だから 水面下で二枚舌の新調を

バスキア タイムス

真実は真実に隠せ だから バスキア タイムス

芸術家だろうと学生だろうと、無職だろうと

腐らないお前であれ

誰になんと言われようと

自分の中の純粋さに正直であれ

人が笑えど 自分まで自分を笑う事は無い

春にして

恐れるものは何も無く

ただ まだ 僕は 無名だった

しこたま ひどく 無名だった