大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

短編小説

キャベツ畑でつかまえて

キャベツ畑でつかまえて そういうタイトルの小説を書こうかと思うくらい当時の僕の食生活はキャベツ中心で回っていた。生活の困窮は僕の日々の暮らしにも訪問して、勿論、世間にも偏りなく押し寄せていて、僕のケータイの買い物のメモにはいつもキャベツの文…

白日

僕は気がつくといつもの街にいて、いつものように受験勉強と大阪の柔道部の下級生の新人に怯えていた。 そんなことでは気分は晴れませんな そう、前を通りすがった黄色い帽子の老人は言うと僕に口笛を吹くことを強要した。あいにく僕は口笛がふけなくて、老…

大学門に恋をして【小説】

大学が始まる頃だと街にある大学に向かった。 もう大学が始まって、だいぶ時間が経っていたいたようで、僕は大学に入るには単位が不足していると告げられた。 変わった女の子がいて、エキセントリックでその子の前でいい格好をしようと、彼女の描いた抽象画…