大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

2017-02-23から1日間の記事一覧

今夜はなぜか、あの頃くらいさみしくて【詩】

深く息を吸い込むと 寂しげな風が心に吹いて ずっと ひとりだったらどうしようと 怖くなって 大きな手のひらを呼んだ 横たわりながら ずっと ひとりやったらどうしようと 泣いている私に 大きな手のひらは 心配はいらないことと ご飯の準備が出来ていること…

君に届け【詩】

3月にこんにちはして、しばらくぶりです。どうですか? そうですか、こちらはこちらで大変です。 ご飯の食いぶち稼がんと、も少し痩せないと、こればかり。 きっと、今年はいい1年、そう、思えたら、奇跡みたいだね。 4月の海はくすんでて、曖昧にしたいこと…

いつか喫茶店で話せたなら【詩】

人が人の事を考える想いは 愛情でなくても 友情でなくても 同情に近くとも 想いそのものは純粋で それは とても 美しい行為 人が人の傷に重ねる自分の心は 愛情でなくても 友情でなくても 同情でなくても 例え、機械的反応だろうとも それは とても so Beaut…

夜を指して【詩】

どうしようもなく 胸が切なくて あの日の手紙をめくっては 心のあいた穴を満たすように 言葉でどうにか 誤魔化しています 夏の出来事で 汗のしたたったシャツに 制汗剤の匂いが乗っかって 蜃気楼の様に 消えそうでいて 忘れそうになります 時々、あの頃のあ…