大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

いつか喫茶店で話せたなら【詩】

人が人の事を考える想いは

愛情でなくても

友情でなくても

同情に近くとも

想いそのものは純粋で

それは とても 美しい行為

 

人が人の傷に重ねる自分の心は

愛情でなくても

友情でなくても

同情でなくても

例え、機械的反応だろうとも

それは とても so Beautiful

永久に咲いていけ

人間賛歌の激しきことの

 

人が人の別れに思うやさしさは

愛情でなくても

友情でなくても

同情でなくても

たとえ、読書感想文的視点からだとて

それは とても 世界に生まれたままの so Beautiful

終わりなく 続いていく 電気的な

人生参加の意思

 

人が自分の胸の傷をさらすことは

戸惑いも悲しみも百万遍

いつの日か

あのサテンで話しましょう

お互いが今まで見てきた

地獄巡りのお話を

笑うのは不謹慎かしらと言いながら

笑える話もあるかもね

とても辛かった

とてもきつかった

言い合って笑えるかもね

今もきついよ

今も地獄よ

そう、言って同情しながら話せるかもね


いつか地獄巡りの話を

いつかのサテンで


思いっきりしてしまいましょう

 

流した涙の行き先にして