大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

夜を指して【詩】




どうしようもなく

胸が切なくて

あの日の手紙をめくっては

心のあいた穴を満たすように

言葉でどうにか

誤魔化しています

 

夏の出来事で

汗のしたたったシャツに

制汗剤の匂いが乗っかって

蜃気楼の様に

消えそうでいて

忘れそうになります

 

時々、あの頃のあなたの言葉

思い出しては

にやついて

やけに今日はバラエティ見て

笑ってました


きっと、誰かの夢なんでしょう

街で見つけた

悲しい夢が

瞬いている時は

美しくて

いつまでも夢の中でと思いました。


白髪は三千丈で

憂いによりてでしょうが

私は美容室に行くことにして

短くカットしてもらうけど

三千丈

 

Lean と Lesson の間でしょうが

機知に富んだ バタフライ ナイツ

豆腐 バンジョー で 一体感 あおる

 

願いはなんですかと

七夕係がたずねるので

少し考えたあと

夜空を指さして

星になるのです

 

もう、美しくも

はかなくも

私は星になるのです

今夜に煌めく

星になるのです

 

誰かが全てを忘れた夜にも

輝く星で

いつまでも輝くのです

 

だから四月の春嵐し

 

もう、少しあの子の声だけ聞かせていて

もう、少しうわずった鼻にかけたよな

 

いつかの声を

いつかの歌を



100年全てが終わっても

私はここにいるよと 煌めくよ