大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

ババアズジジイズオバサンオジサンエンドレス【詩】


どちらも正しくても、上手く行かないこともあるんだ

彼は新しいシャツに袖を通して、肩越しの時計を見ながら、そろそろ、最後の時間だとお別れの準備をしている。

 

彼女は見事に染めた金髪の髪で、サンドイッチ屋の前でデコったスマフォを人差し指でかきながら、長い話はじめたんだ。

ババアズ ジジイズ オバサンズ オッサンズ

屁をこいた

あの人が屁をこいた

で、卒倒しかけのギャラクシーボーイ



太ってる。めちゃくちゃ太ってて見てらんないわ。

誰よ。あの人。ええっ!?

で、卒倒しかけのコムデギャル子ガール

 

どっちにしたって

僕らはやがて、行き着く先は

ジジイズ ババアズ

ジェネレーション

空飛ぶババアズ 地中を進むぜジジイズ

華麗に加齢さ

ジジイズ ババアズ ジェネレーション

 

昔はモテたもんさ

そうはいっても、口くさい

 

よく、お嫁にこないかと言われたもんよと

さては、いくらか金塊用立てしましたね


アングリーヤングメンズ

怒りにまかせる時もあるだろう

だけど、我ら

ババアズ ジジイズ 最強さゆえに

君たちなど おそるるに足らないから

ババアズ ジジイズ まさに

黄金時代

思いっきり屁をこいて

死んだふりしたまま、夢の中

 

いつか あなたに この加齢をプレゼント

きっとわかるぜ

ババアズ ジジイズ 最強の証さ

怖がらなくていいから

色んなことをしておいで

やがては みんな

ジジイズ ババアズ とっても厄介で通るから

悔いのないように 生きておいき

どうせひとまとめにされて

ババアズ ジジイズ でそれはそれで、楽しくて、寂しいから

だから、怖がってないで

飛んだ 跳ねた の昨日、今日

飲んだ 飲まれた のエブリィナイッ

あたしら

ジジイズ ババアズ まさに

世界最強のゴールデンジェネレーション

シルバーウィークも金色に染めていく

 

怖がらなくても

いつかは あなたも あんたも

ババアズ ジジイズ ジェネレーション


鳴り続けるよ

入れ歯をいつも いつまでも

永久に 胸の中 はためいて

鳴り止まないよ

ババアズ ジジイズ

そら参上