大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

さらば我が青春の街と1000通のLove letter【詩】

旅に出ようと思った

あてどなくただ、大きなバスターミナルのバスに乗って

ビデオカメラを回しながら

 

質問をやめないでおくれ

僕は答える

例えどんな風向きでも



傷は痛む

だからといって 何もかもやめる訳にはいかないんだ

 

たぶん、もう、決まっててさ

生きれて、あと、10年くらいだって

 

だから、毎日を結晶にしないといけないのに

こんなところで、足踏みくらっているわけにはいかないんだ

 

やがて死ぬ みんな死ぬ  でも、僕は少し早く死ぬ

後悔のない朝日を  泣きわめく夜を越えて

 

誰かに預けられた命でなし

自らで灯して 進む  推力は唯一の情熱

 

もう、戻らないし、戻れない

諦めきった全てからはじめるんだ

 

いつまでも、言ってやる。

オリンピックの100mの決勝に、今でも、出れるんじゃないかって、今でも、時々、思うよ

嗚呼、馬鹿げてる

でも、最後までそう思えるのは、自分しかいないってことさ

 

絶対に走って ぶっちぎってやるんだ

 

馬鹿で愚かでデブで不細工でハゲで構わない

 

僕にしか越えれない夜があるから

僕にしか描けぬキャンバスがあるから

僕だけが歌える詩があるから

 

朝日が生まれた時のような

真新しい命の気分で

 

世界の全てよ  今  始まってゆけ