大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

今日の空の色になることに決めた【詩】

ずっと使い続けてきた鉛筆削りが壊れた

親が受験勉強の頃だから、昔の人はしっかりとしたものを作ったと思った

虹が咲いたら 虹のように

雨が降ったら 雨の如く

僕らは 今日の 空の色に 染まっていけるはずだから

 

半分に割ってくれたビスケット

ペットボトルのスポーツドリンク

爪のはがれた柔道着

 

夏に何を忘れた 夏の畳で 君はまだ、全国大会へ行けなかった自分を責め続けているのかい?

 

なんで あの時 あんな技かけたんだろう?

 

今日も夢でうなされたよ

 

もう、みんな全く違う世界で生きていて 夢は全く違う夢を見ているんだ

 

空の色になろう

 

今日の空の色になろう

 

虹が咲いたら 虹のように

雨が降ったら アメンボの様に

 

美しい日差しがあったらいい

 

雲もあればいい

 

今日の空の色になろう

 

そう 僕はノートに決めて 新しい

 

スニーカーにひもを通した