大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

2017-03-03から1日間の記事一覧

サヨナラが言えないけど、どうしたらいいんだろう【詩】

色んなことが、上手くできるようになったと思っていたけれど ものすごく ややこしくて めんどくさい 自分が出てきて 嫌になる なんか、さらりとしないもんかねだよ。梅酒のように。 僕の心の中のなるみ姉さんが、ハーレーに乗ってやってきて じめじめすなっ…

アネモネ燃ゆりて【詩】

いつか咲く アネモネの花言葉の様に はかない希望を 抱いて 誰にも見つけてもらえなかった だから 叫ぶしかなかった 僕 ここで生きてますって 向かってますって はかなかろうが かすかに見えた希望を信じて 鉛の様な言葉が降ってくる 僕の一番の弱点をついて…

僕の手紙【詩】

心の中を秋の色に染まり始めた風が吹き抜けていく 色んな人から忘れられて ここにいる もう、届かないのかな 気持ちは、少し温かいレモネード 何もできなかったんじゃないかって 心の中で小さな僕がはやし立てるけど 大きすぎるから なかなか踏み出せないこ…

小さな痛み【詩】

君が泣いてたとき 僕も共に泣けるように 心の中には 小さな決心があり 君が笑ったとき 僕も笑えますように 心の中には 小さな痛みがある 誰かを救おうなどと 思ってみたけど 誰も救えなくて 自分を自分が笑った 何の為にあるのだろうと 僕は祈りの様に わた…

夜の夢【詩】

頭の中がこんがらがっていました あなたを見つけたら すぐに抱きしめて 強く唇を奪った 愛のはじまりではなく 衝動で あの頃は生きていました 夜のことでも、結局、何も出来なくて ただ、二人、裸で胸と胸をあわせて 抱き合っていました こういう時 心臓の音…

夏の海で【詩】

遠くなっていく街の灯り はるか上空を行く飛行機 僕のポケットには 幸福行きは入ってなくて 今まで通った映画の半券だけがつまってた どうして、時間は世界をふたつに分けるように 僕をわかってくれない 愛とか恋とか、そんなもんどうでもいいんんだ 丸抱え…

星満ちる時【詩】

どうも うまくいかないんだ と 涙を目の海に浮かべて 頭をかきむしった もう、こんな年になるのに 何一つ うまくいかないんだ 丘の上からは デートに向かうカップルが見え 向こうの丘では 幸福そうな家族が暮らしているんだ ここは 地獄かなって 何度も 何度…

外国人旅行者の電車内でのゴリゴリしたマナーに思うこと【詩】

この電車は異国びと混じりで 座席争いに露骨にゴリゴリやってくる トラベラー 腹も立ちもした風情で挑む異文化交流会 テイクアウト ゴリゴリ アンド ドント ハブ デリカシー OK I WILL GO THERE 空が窓の向こうに見えていて 僕らは再会したのか はたまた 今…