大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

ことばの最果てで話すLanguageとは?【詩】

どこまでも行こうと思っていたよ

ことばの力の限りね

でも ことばでは ここまでと いつか知るのだろうし

もう知ってしまったこともある

 

悲しい歌ばかりだよ

真冬に街に積もるように

 

この炎天下に雪よ 降り咲け

 

どこまでも 遠くにいこうとして

やがて 気がつくんだ

どこへも 結局 いけなかったことを

 

小学生の家出で見たタイルの形だよ

もどかしいくらいに 限られた世界で 僕らは生きていて

 

なぜ 星をつかめない

この顔を 作り直せない

 

人生にあらん限りの 光を 射すことができない

 

なぁ どおせ いつか 仕上がるんだろう

太宰は 人間失格と称した様に

このくだらない部類の 数多の 僕たちの 行ける先は

 

ことばの最後

 

かんかくのはじまり