大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

空眠り

 

どうせ、いつものことだろう

わかりきっていたことだけど

僕はまた、人を失望させて

また、色んな人から拒絶されていく

マイナスベースで進行する演奏は

もはや、酒池肉林のDVDーズ

やっぱり、ドーナツはオールドファッションだよと

僕の中のこんがらがった気持ちのとげとげが言っている

誰でもいいから助けて下さい

そう、言おうと決意したけれど

僕にはこの国の言葉がわからない

暗い部屋の中で

薄気味悪く絶望しては

いつかだってと

希望や夢を描いたキャンバスは

どこまでも続いていく

どうせ、誰かがつけた名前だろう

世界はゆるやかに速度を落としていって

僕は安息の地につくんだ

もう、誰もわずらわせないように

口を捨てて

言葉を捨てて

そして、最後に心を捨てるんだ

誰の気持ちも考えない

誰の言葉も理解できない