大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

花の季節の春言葉【詩】

春先に言葉のナイフと正面衝突。

心はもろくて、弱くて、寝たら治るはず。

傷口を大事に扱い過ぎていたら、

自分の顔が傷口になっていた。

どこへいってたんだ。

心配したじゃないか。

心はいつも、あらぬ方向へ彷徨っていく。

もう、やめよう。

傷は、僕だけにあるのではない。

言葉のナイフは、しまっておいで。

悲しい知らせはやめておくれ。

笑った顔で寝ておくれ。

季節は春だ。春だ。春だ。

遠くへいってごらん。

キレイな花が咲いているよ。

言葉よ花のように。