大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

とてもダサい。でもそれが僕です。【詩】

やがて 誰かに 届くように

手紙を毎日 綴る

へたくそな字で へたっぴな文章で

ひたすら 一生懸命に

拝啓だとか前略だとか 使い方も知りはしないから

親愛なる

の意を込めて

Dear

と、僕は、書くよ。

だれよりもだとか

この世で一番だとか

思わないけどさ

とても

とても

あなたを考えると

とても

とても

なんです。

へたくそ字で へたっぴな文章で

僕は なんだか 自分の一人相撲をこねくり回しているんだ

もう、少し稼ぎがあって

もう、随分、男前で

もう、とっても、とっても、スマートだったらなぁ

どうしようもないやつだな

パソコンでいうところのゴミ箱に自分を入れては出している

酷く疲れるし

酷くくだらないし

どうせ 僕なんて 時に

君へ向かって 君にまっすぐに

手紙を綴るんだ

それは とっても とっても

複雑な思いをそのままに

いつか まっすぐに 手紙に綴るために

今夜も 僕は 手紙を書くんだ

へたっぴな字で へたくそな文章で

へたっぴな僕で