大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

ひらひら

レースがひらひらなってる

秋の暮れの日差しの中で

君のスカートのレースがひらひらなってる

それを永遠にしたい

携帯のシャッターを切る

デジタルは永遠らしい

人類は動物の王様や

人間に生まれて

本当に嬉しくて 悔しい

どこかの詩人が言ってたように

血のつまったただの袋でよかった

感覚なんてあるから

ひらひらなってるんが美しいんや

それをまた永遠にしたいとは

こりゃ、煩悩ひゃくやっつどころやない

自分の食欲が自分を食べ始めてる

おかしな人がふつうで

ふつうの人がどんだけおかしいか

ひらひら

ひらひら

ずっと舞っといて

頭の中

ずっと舞っといて

ひらひら

ひらひら

そんなのが人生でもうじゅうぶんやで。