大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

ある人生【超短編小説】

雨を自宅周辺まで予約すると、僕は家庭菜園のコンピューターを開けると、いくつかのカードを入れ、あと2,3時間後にやってくる雨への準備を整えた。 そろそろ、家庭菜園のプログラムも古くなってきているので、現行バージョンに最適化させて書きかえないとい…

かすみ【超短編小説】

私には恋人がいて、名前をかすみという。一般的にはラブドールと呼ばれるもので、世間の人は恋人とも人間とも思ってくれない。だが、私にはかすみは恋人以外の何者でもないことははっきりと確かなのだ。 私はある夏、仕事の休暇にかすみを連れて、旅行に出か…

友人へ【超短編小説】

空に太陽がのぼり ある子供は電車に夢中になり、ある子供は昆虫に夢中になった。 そんな子供の中の一人が争いに夢中になった。 正確に書くならば争いについて考えることに夢中になった。 彼は目の前で起きる子供同士のケンカ、親が四季折々に折りなす夫婦げ…

strawberry bus 【超短編小説】

夜になると俺は機械のスイッチを入れて女の裸を眺めた、女の裸から女の裸に飛んで、ページ全ての女の裸を見終わると次のページに飛んでまた女の裸を眺めた。 甘く酸味がかった夜の中を奈落に落ちるような気持ちで俺は溶けていった。 音楽と照明の刺激が強す…

今日のすべて【超短編小説】

TVの中ではチャンピョンがたかだかと拳を上げて歓喜の中にいる いつか、その場所に行くんだと僕は決めて ほてった魂をかかえて、走りこみに向かった 深夜を回っても原稿は完成せず、政治的な政府の中の政治的な女と男の政治的な話をまとめるのに、苦慮してい…

帰るべき場所へ【超短編小説】

高ぶった感情で震える声で歌っていた まるで自分が主人公みたいで、その頃はまだ酔えていた どんどん、客観的にみざるおえない事実がハッキリと積もって 僕は僕が天才でないと知る ただ、翼くらいは生えてるはずさ 今だって空くらいは飛べるくらいの 駅前の…

Love Letter Summer 【詩】

君はきっとこの世のどこかで どこかの誰かを 世界中の人達を ぼうっと恋の病にさせてしまって 花の様に笑ってる いつかすべて忘れてしまっても 君に恋した季節は忘れることはない あの夏、君がいた海のこと 忘れない君を好きだったこと

夜のセツナセツナセツナ【小説】

いくつかの抽象画のタイトルを書き終え、僕は無事大学に入学した。 購買部に筆や絵の具を買いにいくと、それは僕の住んでいたマンションの隣に立っていて、いつも働く露店型のコンビニがあり、購買部の中では、セール中のサイズの大きい服が沢山売っていた。…

フルキャスト・ベベルカット【詩】

いったい誰の夜でしょう? こんなに光が差さぬのは 皆目、無駄足の日々 フルキャスト・ベベルカット 世界の樹木の頂点に君臨し 優しい笑みを浮かべている あの頃にはもう、戻れない 世界の行く末 週末の予定 履き慣れた靴 誰かに会う為に生きてきた 誰かと話…

白昼夢中、今宵、不味い店は繁盛す【小説】

器に浮いたスープの脂を見ながら、食欲はわかず、かえって怯えのように唾液が胃袋から、上がる。本当にこの店の飯は不味い。何度もした確信を更に塗り固めながら、俺は、店のマスターを呼んで、勘定を払った。帰り支度をととのえながら、店のマスターに、大…

化けものの口【小説】

海沿いの街で、僕は幼少期を過ごした。 その年の夏は普段より雨粒が荒れ狂い、嵐の多い夏だった。 僕らの地域に古くから伝わる、子供から大人への通過儀礼として行われる、 〝化けものの口〟という慣習が、あった。 海沿いの波に削られた岩場と洞窟が、まる…

ノイジーサマー【小説】

目の前にホログラムの様に過去の恋人たちが映し出され、一人づつ、最後に交わした言葉を言っては消えて、言っては消えてを繰り返した。あっという間に終わったけれど。 最後に出てきた母に似たタレントさんとは、何の関係もなかったが、どうやら、今日の僕の…

ものすごくちょっと【詩】

ものすごくちょっと 二時間と少し、だいたい毎日、レンタルビデオ見ている。 僕の通うレンタルビデオ屋はとてもちいさいが、少し想像してみる。 広大な敷地に立てられたとてもおおきいレンタルビデオ屋。 そこには、世界中から集められた映像が、ズラリと整…

ローソンのグリーンスムージーは400mlで298円(ただし税抜きでね!)【詩】

豚山肥田の詩です

ここにいた理由【詩】

豚山肥太の詩です

言葉あそび【詩】

豚山肥太が書いた現代詩です。

上手く話せない日には【超短編小説】

豚山肥太が書いた超短編小説です。

なる。【小説】

降り出した雨は街をすっぽりと網のように蚊帳のように覆ってしまって、 雨に苦しむ人を生み出して、傘がいつもより売れて、室内にいる人の数が、前年同日比と比べて、幾分、増加した。 私は水平線の夢を見ている。 男は、無人のスーパーマーケットに入ると、…

てのひら【詩】

豚山肥太の書いた詩です。

大学門に恋をして【小説】

大学が始まる頃だと街にある大学に向かった。 もう大学が始まって、だいぶ時間が経っていたいたようで、僕は大学に入るには単位が不足していると告げられた。 変わった女の子がいて、エキセントリックでその子の前でいい格好をしようと、彼女の描いた抽象画…

平凡な人生【超短編小説】

豚山肥太の書いた超短編小説です。

自己憐憫に愛と男【詩】

豚山肥太が書いた詩です。

宛先の無い手紙【超短編小説】

豚山肥太の書いた超短編小説です。

世紀末を言い訳に【詩】

豚山肥太が書いた詩です。

火事【超短編小説】

豚山肥太が書いた超短編小説です。

恋のあらかた【詩】

豚山肥太が書いた詩です。

彼女の匂いがした【超短編小説】

豚山肥太の書いた超短編小説です。

生の獄【詩】

豚山肥太が書いた詩です。

真夏を泳いだ彼女と彼の街【超短編小説】

豚山肥太が書いた超短編小説です。

スーパースター【詩】

豚山肥太が書いた現代詩です。