大いなる帰還【豚山肥太】

豚山肥太の詩と小説を綴るページ

2020-10-23から1日間の記事一覧

寂しさ

夕暮れにまるで街角のコンクリートになった様な気分で吹く口笛。 母は今日も寝たきりで、病の床。この病気は移るかも知れないと、どの医学書にも最新の論文にも無いことをうわごとの様に言っている。 汚れちまった悲しみに、中也はそう言葉にした。 なぁ、こ…