2020年と2021年の豚山肥太のことのすべて

豚山肥太による詩と小説を綴るページ

2019-12-02から1日間の記事一覧

化けものの口【小説】

海沿いの街で、僕は幼少期を過ごした。 その年の夏は普段より雨粒が荒れ狂い、嵐の多い夏だった。 僕らの地域に古くから伝わる、子供から大人への通過儀礼として行われる、 〝化けものの口〟という慣習が、あった。 海沿いの波に削られた岩場と洞窟が、まる…